団塊世代必読「不良中年二人連れタイ旅行記」 タイでロングステイはいかが?    《信州ネット.Com》

19.カタビーチ商店街

 ホテルへ帰っても、昼寝はちょっともったいない。K氏は「私チョット寝ますわ」と寝てしまったが、このホテルにもプールがあるのを思いだし、まだ濡れている水着に着替えてプールへ行ってみる。楕円形の小さなプールで、プールサイドでは、白人の中年の夫婦と少し若い夫婦の二組がデッキチェアで昼寝をしている。プールの奥にはバーがあって、カウンターしか無いのに従業員が三人もいる。夕べのにいちゃんもいて、にこやかに挨拶してくれた。他の二人は、マネージャーのようなチョットおしゃれなおにいさんと、朝食の時にレストランにいた小柄な若い女の子。バーの横の壁面にダーツがかけてあった。「ドゥーユープレイダーツ?」とマネージャーに聞くと、「イエース」の返事。二人で、一組しか無い、先のゆがんだダーツを投げて退屈を凌いだ。マネージャーは結構ダーツが上手だ。久しぶりに投げたけど、弘法?が筆を選んだので、負けてしまった。カクテルを一杯飲んで、ほろ酔いでプールに入ってひと泳ぎ。従業員の諸君ともコミュニケーションが取れて仲良くなれたので、楽しい一時を過ごすことが出来た。デッキチェアにタオルを敷いてもらい、木陰でチョット一休み。プーケットでは珍しく湿気の無い風が心地よい。潮騒をBGMに、うつらうつらと私も昼寝。

 部屋に帰ってもまだK氏は寝ているようだ。着替えて、カタビーチの町をぶらついて見ようと外へ出る。夕方前のビーチはなんとも物憂い。明るいのだけれど、なぜか寂しげな空気が漂う。お土産物屋さんにもレストランにもお客は一人もいない。トゥクトゥクの運ちゃんもボケっとひましている。「ハーイ」。「ハーイ、マッサージ?」。いい加減にしくされよ、なんでもかんでもマッサージマッサージとうるさく言ってくる。トゥクトゥクの待機場所の前に小奇麗なお土産屋さんがあったのでぶらりと入ってみた。籐で編んだトートバッグが幾つかつるしてある。色も形もシンプルで、かみさんのお土産にピッタリだ。しかし、欲しそうに見ていたり、値段を聞くのは相手の思う壺。あちらこちらと色んな商品に目をやり、さも「見るだけよ」の態度で、店員のおじさんの出方を待つ。すると、向こうから言ってきた。「ヤスイヨヤスイヨ」。この言葉もワンパターン、国中がいっしょの日本語。「アイムジャストルッキング」。「コレニアウヨ」と今度はネクタイを持って来る。値段は、二本で500バーツと書いてある。おいおい、高いぜ。ところで、例のトートバッグはいくらだろう。「これ、いくら?」と聞いて見た。「ファイブハンドレッドバー」。「オオッ、イクスペンシブ」。電卓を差し出して、「イクライクラ」。「こりゃ,どこまで行ってもこいつ等能無しかい?。少しは違うこと言えよ」、と心で思って見ても、顔に出さずに、100と電卓に打ち込んでやった。「ソレダメネ」とおじさんは300を電卓に打つ。「ノーノー」と今度は150で勝負。おじさん、突然「OKOK」。150バーツ、450円で話がついた。大きな袋にトートバッグを包んでもらい、「サンキュー」と店を出る。

       【 目 次 】
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  1.初めてのバンコク
  2.シーフードレストラン
  3.ナナ駅界隈
  4.大都会バンコクの怖〜いお話
  5.チャオプラヤ川とお寺
  6.日本人居住区
  7.パッポン・タニヤ
  8.朝市
  9.ホテルの朝食
 10.メランコリック・パタヤ
 11.別荘キット
 12.空港とタバコ
 13.暗くなって到着プーケット空港
 14.カタビーチのホテル
 15.パトンの夜はやっぱり怪しい
 16.コンシェルジュ
 17.ビーチ
 18.真昼のプーケット
 19.カタビーチ商店街
 20.プーケットファンタシー
 21.プーケット最後の一日

 すると、ホテルのほうからK氏がこちらへやって来るのに出会った。「散歩でもしましょうか」と二人でぶらリぶらりと街道沿いの店を見ながらお散歩だ。少し歩くと、ひときわおしゃれなお土産屋さんが目についた。入り口はオープンだが、床と壁の色のマッチングがすこぶる美しい。壁はアメ色の籐のパネルで,陳列棚も同じ素材で出来ている。床にはやはりアメ色のタイルが張ってあり、ディスプレイ用に、古い小さな木の船が床に置かれている。その船の上にやぐらを立てて、タイ風の長い布が幾重にも重ねて飾ってある。所々に民芸調のネックレスやブレスレットも掛けてあって、コントラストのついた照明もセンスがいい。「こんな店もあるんですね。いいセンスですよ」。「この素材は日本でも使えますよね。ここでは、最後の処理が甘いので、継ぎ目がギタギタだけど、日本の職人に造らせたら、もっと綺麗に出来上がりますよ。この籐のパネル、幾らするのかな〜」。店番をしているのは、とてもこの店の雰囲気には合わない、汚いおばさんだ。せっかくのセンスが、このおばさんが居るだけで台無し。これがタイなんだよね〜。

 隣には、ブロンズの大きな甲冑をショーウインドウに飾ってある扉の付いた重厚そうな置物屋さんがあった。扉には鍵が掛けてあったが、中から我々を認めると、ひげのごついインド人のおっさんが鍵を開けてくれた。入り口には、真っ黒な一対のジャガーの置物が我々を鋭い目で睨んでいる。値段は一体が9万バーツ、約27万円。ペアで54万円だ。小物もあるが、ブロンズの大型の置物もたくさんある。ほとんどが数万バーツ。「このジャガー、カッコイーねー、でもチョット高いねー」とちょっかいをかけて見た。インド人のおっさんは、鷹揚にうなずいて、「プリーズ、プリーズシッツダウン。コーヒーオアティー?」、どうやら我々を金持ちの日本人と間違えたらしい。「サンキュー、コーヒープリーズ」。「ところで、幾らならいいのかね?」。「Kさん。これ、今度予定している店の入り口の両側にドドーンと飾って、その上にかがり火でも燃やしておいたらかっこいいですね」。「ペアでいくらになるのかな〜、運賃とか保険とかもかかるんですよねー」。「ペアで5万バーツならどう?」。「いやー、そりゃちょっときついねん。一応、兄貴に聞いて見ますけん。少々お待ちを」、と、どこやらへ電話をかけだした。「OKOK、但し、運賃と保険は別途よ」。「そりゃあないでしょう。込み込みにしてよ」。「アノネー、運賃だけでも、飛行機便だと15000バーツかかるんよ。その上に保険でしょ。わかるうー」。「そんでもねー、チョット高いなー」。「ジャア、こーしましょう。運賃保険込みで6万バーツならどうでっか?」。「う〜ん、ちょっと、考えるよ。帰りにもう一度寄るから。そん時決めるよ。コーヒーサンキューね」。と返事を保留にして店を出た。もっとも最初っから買う気は無かったが、いったいこういった物は本当は幾らくらいするのかを知っておきたかった。コーヒーまで出してもらって、ごめんねインド人のおっさん。

 ここカタビーチにもミニタイプのバービアがあって、間口5メートル、奥行き4メートルほどの狭い空間に、ぐるりとカウンターをつけて、くたびれた女の子が3人ほどいた。こちらを見つけてにこにこ愛想を振りまいている。「ハーイ」とちょっかいをかけると「ハーイ」と手を振ってくれた。残念だけど、今日はそれだけね、君んちへ寄るつもりは無いもんね、と素通りする。埃だらけのテーラーやら、メガネ屋さんの店舗の跡やらがあって、「ボートハウス」と言う、レストランの入り口がなかなかおしゃれなホテルがあって、そこから先はもう何も無い。「ここでおしまいのようですね」と踵を返して来た道を戻る。ジャガーのインド人は中に引っ込んでいて、顔を合わせないで済んだ。5時にはプーケットファンタシーの迎えが来る。ホテルへ戻って、さあ、再び夜のプーケットの探索だ〜。

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