団塊世代必読「不良中年二人連れタイ旅行記」 タイでロングステイはいかが?    《信州ネット.Com》

14.カタビーチのホテル

 コテッジでもなく、ビル形でもなく、その折衷と言うようなポップコテージ。荷物を持って、ポーター係りのにいちゃんはフロント脇の階段を上がる。階段の上り口を右に折れたすぐの所にレストランがあり、「朝食はここですよ」と教えてくれた。階段を最上段まで上りきると、右へ直角に折れて今度は下がる。そこに、アパートのような2階建ての建物があり、海に面したテラスの側から部屋に入る。もう、辺りは真っ暗なので、海は見えないが、うっすらと明るい空に椰子の木の黒いシルエットだけがゆれている。波が荒いのか、ここまで潮騒が聞こえてくる。部屋には大きなテレビもあり、ベッドもキングサイズでかなり広い。K氏の部屋とコネクティングになっていて、中のドアから出入りができる。K氏の部屋はツインのベッドだそうだ。トイレも清潔で、まだ出来たばかりのような新しさを感じさせる。バスタブは無く、シャワーだけ。アジアの安いホテルでは温水が出ないケースもあると聞いていたが、ここは大丈夫だった。値段の割には清潔できわめて快適。おまけに、プライバシーは万全だし、いちいちフロントの目の前を通らなくても出入りができる。朝食付きの込み込みで一泊3000円なら安いと思うのだが、空港の観光案内所ではもっと安いはずだと言っていた。家族で長期滞在をするなら、ここらのホテルが手ごろで良さそうだ。

 シャワーをすませて晩飯を食いに行こうと道沿いのレストランを探す。大きなレストランは照明も消え、テーブルの上にイスが全て片付けてあり、営業を休んでいる。もう少し先まで行って見ると、客はいないがまだ開いているレストランがあったので入ってみた。ピザを焼く専用の釜みたいなものが表から見えたので、ピザを注文すると「もう出来ません」と言う。仕方が無いので、スパゲティを食べた。うまくもまずくもない平均的な味で、値段もそれなりに平均的。取りあえずは腹ごしらえが出来た。「10時ですね。パトンへ行きましょう」とK氏。「まだ大丈夫なんですか?」。「パトンは今ごろの時間からが込み合うんですよ。どこも明け方まで営業していますよ」。「遠いんでしょう?」。「トゥクトゥクで15分くらいでしょうかね、ここがどの辺りか良くわからないけれど」。「じゃあ、さっそく行きましょうか?」。「でも、トゥクトゥクいるかな〜」。なにせ人が少ないのでクルマもめったに通らない。歩いている人もまばらで、お土産屋の店員も下を向いて雑誌を読んでいる。すると、向こうの方から真っ赤な、日本の消防車のような軽四輪のトラックがやって来た。

       【 目 次 】
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  1.初めてのバンコク
  2.シーフードレストラン
  3.ナナ駅界隈
  4.大都会バンコクの怖〜いお話
  5.チャオプラヤ川とお寺
  6.日本人居住区
  7.パッポン・タニヤ
  8.朝市
  9.ホテルの朝食
 10.メランコリック・パタヤ
 11.別荘キット
 12.空港とタバコ
 13.暗くなって到着プーケット空港
 14.カタビーチのホテル
 15.パトンの夜はやっぱり怪しい
 16.コンシェルジュ
 17.ビーチ
 18.真昼のプーケット
 19.カタビーチ商店街
 20.プーケットファンタシー
 21.プーケット最後の一日

 スズキやダイハツの軽トラックの荷台に雨と日差しを除けるためのホロの屋根をつけ、左右にニ列座席が取りつけてある。バンコクのトゥクトゥクは全て三輪車で風情があったし、運ちゃんとのコミュニケーションも取れて面白かったが、プーケットのトゥクトゥクは全て4輪で、運転席は客席と隔離されていて話が出来ない。コーナーが多いので三輪では危険なのだろう。多分、最近法律が変わって、強制的に四輪にさせられたのかも知れない。プーケットのトゥクトゥクの全てが新しいクルマで、古いのはいない。チョット残念。やって来たトゥクトゥクをつかまえて「ハウマッチフォーパトンビーチ?」。「200バー」。「OK」。トゥクトゥクの後ろの荷台に乗り込むと、すぐに狭い道をUターンしてパトンビーチに向う。暗い海岸線沿いの曲がりくねった道を、日本の性能の良い軽四輪トラックは、後ろの荷台に荷物替わりに乗っている二人の人間の事なんか全く眼中に無いように、ブンブン飛ばす。遠心力で振りまわされて、しっかりつかまっていないと荷台から転げ落ちそうだ。「コレジャ三輪だと危険だわさ」と四輪のトゥクトゥクに納得した。

 カロンビーチの集落を通り過ぎると、日本のゲタ履き店舗と同じ形をした店が所々にある。こうこうと明かりをつけて、店内一杯に大きな絵が展示してある。こんな、絵を置いてある店が道中に少なからずある。中には、絵描きさんが一生懸命に製作中のところもあって、どうやらプーケットは絵描きさんの卵もたくさんいるらしい。アジアの芸術島かも知れない。しかし、貸店舗をアトリエ兼展示場にしているとは、それなりに収入が無いとやっていけないんじゃないだろうか?、スポンサーでもついていれば別だが。

 やがて、右手にはとてつもなく大きなホテルが現れた。「前回はここに泊まったんですよ。日本人が多いホテルですよ」。このホテルが「プーケットアルカディア」。曲線を多用して半円を描いているコンクリートの建物が、幾つか広い敷地の中に建っている。プーケットのパッケージツアーのパンフレットにも良く出ているホテルだ。ビーチは今走っている道路を挟んだ反対側だそうだ。暗くて良く見えないが、遠浅の砂浜がずーっと続いているらしい。日本の学校の夏休みが始まる直前なので、日本人の観光客はまだ少ない。夜のホテルはシーンと静まり返っている。アルカディアを過ぎると少しづつクルマが多くなって、明るい場所も増えてきた。椰子の葉っぱで屋根を葺いた、雰囲気のあるレストランも、カラフルな色電球で入り口を飾っているが、止まっている車は少ない。

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 海外でロングステイ(長期滞在)と言うと、何か特別なことのような感じを受けられる方が少なくありません。「ビザはどうする?」・「病気になったら?」「言葉が通じないのでは?」など、不安要素が少なくないからです。しかし、もっと気楽に考えられないものでしょうか?。「一週間の海外旅行を一ヶ月に延ばしてみる」程度の感覚でも良いのです。
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ページ作者のタイ3都市巡り「タイでロングステイも悪くない」

 2006年5月9日から16日まで、8日間の予定でタイへ行ってきました。タイでは多くの方々がロングステイを楽しんでいらっしゃるらしいのですが、今回の旅は、そんな方々に直接お会いして、「本当に幸せな生活をされているのかどうか」の生のお声をお聞きするのが目的でした。コラート→バンコク→チェンマイと3都市を回りましたが、日本人のロングステイのメッカはやはりチェンマイ、特にチェンマイで暮らしておられる方のお話しを聞きたかったのです。画像で綴るタイ旅行記、是非お楽しみ下さい。
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海外(タイ)でロングステイも悪くない

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