団塊世代必読「不良中年二人連れタイ旅行記」 タイでロングステイはいかが?    《信州ネット.Com》

15.パトンの夜はやっぱり怪しい

 それでも、パトンが近づいてくると、道路の両側の店の照明も明るくなり、トゥクトゥクや普通の乗用車の数が急に増え出した。そして、パトンの街に入るとと、今までの暗さが嘘のよう。「まるでこれはバンコクのパッポンと同じじゃないか!」と思わず叫んでしまった。今来た狭い通りがずーっと一直線に1キロほど続き、左側のビーチ沿いにはトゥクトゥクや白タクがビッシリと駐車している。右側のほんの1メートルほどの幅の歩道には、人・ひと・人の波。その狭い歩道には、店からはみ出して商品が並べてあるし、タバコ売りは立っているし、向こうからは二人分のスペースはゆうに必要そうな北欧のおばさんがのっしのっしと歩いて来るしで、とても歩道を歩いてはいられない。

 10時を回ったパトンは今がゴールデンタイム。歩道に乗り上げている赤いトゥクトゥクのにいちゃんも次から次へと声を掛けてくる。当然「マッサージ・マッサージ」・・!。パッポンに負けない猥雑と喧騒。日本人は少ないけれど、チャイニーズがやたらと多い。シーフードレストラン・バービア・ディスコにライブハウスにアイリッシュバーに日本食レストランにラーメン屋にお土産屋、怪しいホテルにゴーゴーバーとありとあらゆる業種がぎゅーっと狭い通りに圧縮されている。

 メイン通りからは当然ソイが枝分かれしていて、そのソイにも同じようにたくさんの店が出ている。メイン通りよりももっと怪しい雰囲気。ショー替わりにムエタイ(タイ式キックボクシング)を実演しているとても大きなバーもある。チョット歩いているだけで、トゥクトゥクの運ちゃんやらバービアのおねえちゃんやらから「ほっといてくれー」と言いたくなるくらい声がかかる。お、めずらしや、日本人のおねえさんの二人連れ、リッチな恰好をして歩いている。やっぱ一目で日本人とわかるよね。目で追っていたら、案の定、トゥクトゥクのにいちゃんが二人に声を掛けている。「乗ってよ」じゃなくてひょっとしたら「乗せてよ?」て言われているのかも知れない。にこやかに話に乗っている日本人のおねえさん、気をつけてね!。最近の日本人の女の子のその方面の軽さは世界中のリゾートで有名だそうだ。

       【 目 次 】
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  1.初めてのバンコク
  2.シーフードレストラン
  3.ナナ駅界隈
  4.大都会バンコクの怖〜いお話
  5.チャオプラヤ川とお寺
  6.日本人居住区
  7.パッポン・タニヤ
  8.朝市
  9.ホテルの朝食
 10.メランコリック・パタヤ
 11.別荘キット
 12.空港とタバコ
 13.暗くなって到着プーケット空港
 14.カタビーチのホテル
 15.パトンの夜はやっぱり怪しい
 16.コンシェルジュ
 17.ビーチ
 18.真昼のプーケット
 19.カタビーチ商店街
 20.プーケットファンタシー
 21.プーケット最後の一日

 今朝のバンコクの、ホテルの朝食の時に見たような上等なのはどこを探しても居ない。「やはり、ソープですねー。この辺りのバーにはろくなのが居ませんね。これだけたくさんの人出があるのに、こんなレベルではなんともなりません」。「プーケットにもあるんですか?ソープ」。「デッカイのがあるんですよ、プーケットタウンに」。「プーケットタウンって遠いんですか」。「けっこう距離あるんじゃないかなー。この前の時はタクシーでビューンだったので、あまり良く覚えていないんですよね。近くまで行けばわかりますけどね。行って見ます?」。「でも、もう少しここを見たいですね。好きなんですよ、こういったゴチャゴチャが・・」。アジアのリゾートが全てここプーケットのように猥雑では無い。ランカウイなどは、夜はとても静かだった。風俗系はほとんど目立たない。探せばあるのだろうが、同行した男性グループががっかりしていたのを見ても、そちらの遊びはあまり派手ではないようだ。タイは今回が初めてなので、他の町はわからないが、バンコク・パタヤ・プーケットと、都心でもリゾートエリアでも全く同じパターン。国中が一大風俗テーマパークでは無いかと思われるほど。オカマショーは見ていないけど、世界中のエッチ系の集大成がタイと言う国かも?。そう言えば、ずいぶん昔になるが、北の中心地チェンマイで、小さな女の子を集めてハレムを造っていて話題に上った日本人の恥さらしロリコンおじさんが居たのを思い出した。チェンマイなんて、かなり有名な町だけど、人口は20万人程度しか居ない。そこでもやはりエッチ系で話題になるのだから、どこへ行ってもこういったパターンなのかも。ただ、サムイだけは純粋なリゾートエリアだと聞いている。そのかわり、なーんにもないらしい。どちらが言いかと聞かれたら、さあ、どっちを選ぼうか。迷うな〜。

 適当に土産物屋を冷やかしながら、チラチラとバービアの中に気を配り、なにかいい事あるかもね?とパトンビーチの通りをK氏と二人でブーラブラ。

 「ハ〜イ、ビール一杯だけ!」「えっ?なに?」何ともセクシーな二人連れからお声がかかる。「ビールって言ってますけど、どうしましょう」。「いいんじゃないですか、ビールなんて安いもんだし」。「OK、どこ行く」「ここでいいよ」とすぐ前にあるバービアに入る。あのピンクレディを若くしたような感じで、私の隣が「ミイ」で、K氏の隣が「ケイ」だ。「日本語うまいね」。「私たち大学生、日本語勉強している。これ学生証明書」と学生証を取り出して見せてくれる。「学生にしてはちょっと年増の感じがしますよね、どっちがお好みです?」。「実はTさんの隣のほうが好みなんですよ。チェンジしませんか?」。「いやいや、これは意見が合いますね。私はKさんの隣の方が好みなんですよ。これは決まりですか?」。「ミイ」と「ケイ」をチェンジして「お持ち帰りでいいんじゃないですか!。これなら上等でしょう」。とK氏との話はまとまり、あとはいつ相手が仕掛けてくるかを待つだけだ。「ホテルどこ?」。さあ来たぞとほくそえみながらK氏と顔を見合わせる。「カタビーチのポップコテージ、ドゥユノウ?」。「知りません。でも、ホテル行くOKです。朝まで2000バー」。「どうします、2000は高いよね」。「1500バーならOKよ。2000ならノーサンキューね」。「1500バーOKです。トゥクトゥクゴーね」。ピンクレディと我々二人はパトンを後に、一路ポップコテージに向かってトゥクトゥクを走らせた。

 商談はスムーズにまとまり、荒っぽい運転のトゥクトゥクに揺られながら、ニヤついているだろうなと自分の顔を想像しながらいざホテルへと向かう。トゥクトゥクがカーブを切るたびにノースリーブからはみ出した細い腕が触る。ちょっとひんやりとした感触が何とも言えず心地よい。ホテルに着き、4人でフロントに向かう。ナイトのフロントの兄ちゃんが「ニヤリ」と意味ありげな笑みを浮かべながら「グッドイブニング!フッフッフ」。ビアシンを飲みすぎてふらつく私を彼女は親切に支えてくれる。キーを受け取り、腕を組んだ二人と二人は、これからのお楽しみちょっと胸をときめかせてそれぞれのお部屋へと向かうのでした。

 ツボにくるというか、痛いのと心地よいのが入り混じって何とも複雑な感じ。ベッドの上で極上のマッサージタイムだ。部屋に入ってからも、またビールを飲んでしまい、もうちょっと無理な感じだが、せっかくのプーケットのナイトライフを眠って過ごすわけにはいかない。「ハ〜イ、マッサージプリーズ」。「OK」とこうなったのだ。彼女のしなやかな指が少しずつ中心に移動して、ゆったりとした乳房が胸に押し付けられる。シャワーを浴びて巻いていたバスタオルは床に落ちて、そのナイスバディがガラス越しにもれてくる光で見事なシルエットを映し出している。そのやわらかい唇が今にも私のXXXXに触れんとした瞬間、ぴたりと動きは止まり、「1500バーはここまでね。続きはあとイチマンエン」。「・・・・」。なるほど、そういう手でくるか?。「ノー、おしまいでOKね。だったら帰れよ。もう帰れ!」ここでなめられてはいけないとと私は怒鳴った。「私ナイスバディでしょ、いちまんえんOK?].「ノーサンキュー!ユーマストゴーホーム!」。相手も負けてはいない。「警察呼ぶよ、警察呼ぶ」。「オーオー上等じゃねーか、呼べよ警察。さあ、この電話ですぐに呼べよ!」。気がつくと私はスッポンポンで怒鳴っている。こいつらが警察など呼べるわけがない。日本人はここでくじけちゃうんだよね。行くだけ行くぜねーちゃんよ!、と一歩もひるまずにらみつけた。「せんえんだけ、せんえんだけでOKよ。もう帰れないから・・・」。見事な勝利である。千円札を一枚渡して私はもう一度シャワーを浴びることにした。全財産を持って・・・。シャワーキャップでお金とパスポートを包み、どこへ隠そうかと思案。が、やはり肌身離さずが正解だろうと、バスタオルに隠してベッドに持ち込み、やつがトイレに行っているすきに、ナイトボードの後ろに隠す。

 さあ、気分を治して再開だ。「サービスOKならチップたくさんね!」。「オーシオシ、最初からそうこなくっちゃあいけねえよ」、「しかし、私はもう眠いのです・・・・!」。

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 海外でロングステイ(長期滞在)と言うと、何か特別なことのような感じを受けられる方が少なくありません。「ビザはどうする?」・「病気になったら?」「言葉が通じないのでは?」など、不安要素が少なくないからです。しかし、もっと気楽に考えられないものでしょうか?。「一週間の海外旅行を一ヶ月に延ばしてみる」程度の感覚でも良いのです。
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ページ作者のタイ3都市巡り「タイでロングステイも悪くない」

 2006年5月9日から16日まで、8日間の予定でタイへ行ってきました。タイでは多くの方々がロングステイを楽しんでいらっしゃるらしいのですが、今回の旅は、そんな方々に直接お会いして、「本当に幸せな生活をされているのかどうか」の生のお声をお聞きするのが目的でした。コラート→バンコク→チェンマイと3都市を回りましたが、日本人のロングステイのメッカはやはりチェンマイ、特にチェンマイで暮らしておられる方のお話しを聞きたかったのです。画像で綴るタイ旅行記、是非お楽しみ下さい。
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海外(タイ)でロングステイも悪くない

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