団塊世代必読「不良中年二人連れタイ旅行記」 タイでロングステイはいかが?    《信州ネット.Com》

13.暗くなって到着プーケット空港

 バンコクのドンムアン空港から約一時間のフライトでプーケット空港に到着する。7時半頃に着いたのだが、外はもう真っ暗だ。この空港にも、観光客目当てに人相の悪い(空港のタクシーの運転手はみんな人相が悪いのかな)タクシーの運ちゃんが「タクシ・タクシ・ドコドコ、ホテルドコ」と片っ端から声をかけてくる。「ヘヘーンだ。我々にはチャーンとホテルから迎えが来ているもんねー」と「Mr.TXXXX」の私の名前のプラカードを目で探す。たくさんの出迎えの人がひしめいていて、ダンボールのきれっぱしやボール紙にお目当ての名前を書いて頭上に掲げている。どこの空港でもおなじみの光景がここプーケットでも見られる。「当然、ワイの名前もある筈でっせ、オヤ、まだ来ていないのかな。でも、他のホテルの向えは来ているし、フライトナンバーは教えてあるし、到着も遅れてない。おかしいな」。キョロキョロしていると、タクシーの運ちゃんがうるさく付きまとってくる。「ホテルドコ」。「ポップコテージ、迎えが来るよ」。「・・!、ニヤニヤ」。プーケット空港は小さな空港なのですぐに外の通りに出てしまう。でも、外にも迎えらしきクルマはいない。少々不安になってくる。「ヤバイ、こりゃハメられたかな?」。時が経つとともに不安は増幅されて怒りに変わり、そして、ついには諦めになってしまった。乗ってきた飛行機の乗客のほとんどはそれぞれの目的地に向って出発し、空港に残っているのは我々二人と、カモを見つけた先ほどのしつこいタクシーの運ちゃんだけ。観光案内所の照明が急に消えて、両替所以外は薄暗くなってしまった。照明が消えたばかりなので、まだ誰かいるだろうと、観光案内所のカウンターに行って見た。「アノー、実は、これこれしかじかでこうなんですよ」。「ホテルドコ?」。「ポップコテージ、ほら、これクーポン」。「ポップコテージは迎えには来ないホテルだよ。それに、これ、ずいぶん料金高いよ。一泊で1000バーツなんて高過ぎるよ」。「ン・・!」。「タクシーで行くしかないね。ヘイXXXXXX、お客さんだよー」。結局運ちゃんの読み勝ち。我々が乗らなければならないのをハナから知っていた運ちゃんは、徹底マークで100%の確率で客をしとめた。「ハウマッチ」。「ファイブハンドレッドバー」。「OK」。地図で見ると、空港からホテルのあるカタビーチまではずいぶん遠い。500バーツなら適当かと荷物を預けた。プーケットのタクシーにはメーターがついていない。その上、白タクなので、タクシーかどうかの区別もつかない。車はホンダのシビックだった。

       【 目 次 】
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  1.初めてのバンコク
  2.シーフードレストラン
  3.ナナ駅界隈
  4.大都会バンコクの怖〜いお話
  5.チャオプラヤ川とお寺
  6.日本人居住区
  7.パッポン・タニヤ
  8.朝市
  9.ホテルの朝食
 10.メランコリック・パタヤ
 11.別荘キット
 12.空港とタバコ
 13.暗くなって到着プーケット空港
 14.カタビーチのホテル
 15.パトンの夜はやっぱり怪しい
 16.コンシェルジュ
 17.ビーチ
 18.真昼のプーケット
 19.カタビーチ商店街
 20.プーケットファンタシー
 21.プーケット最後の一日

 運ちゃんは見かけに似合わず安全運転、ゆっくりとホテルに向う。それに、顔は怖いが話ぶりは案外やさしい。「Kさん、ヤバイよ。バンコクの代理店の野郎はたしかにホテルから迎えに来ると言ってたんですよ。ひょっとして、予約入って無いかも」。「マア、そん時はそん時ですよ、取りあえず行って見ましょうよ。何とかなりますよ」。「もし、予約が入っていたとして、このいい加減な伝票がクーポンとして通用するのかな〜。それに、プーケットファンタシーも予約しちゃったし。どうも、全部怪しくなってきたな〜」。実は、バンコクのプラザホテルのタクシーの運ちゃんが連れて行ってくれた代理店では、ポップコテージの他にもプーケットファンタシーの予約も入れてある。「現地では満席かも知れないし高いから、ここで予約しておけば安いし必ず席が取れるよ。ディナー付き?ショーだけ?」等と調子のいいことを言われ、迷っていた時のミネラルウオーターの差し入れが効いて、ホテルとプーケットファンタシーの両方の予約を入れたのだ。そして、両方ともが「お車でお迎え付き」の筈。だけどホテルは迎えに来ない。予約自体が非常に危なくなって来た。とにかく、ホテルに予約が入っていて、願わくばクーポンが使えるようにと祈るしか無い。プーケットファンタシーは明日でもまだ話ができる。

 空港から各ビーチへ向う道路は広い。とても島の道路とは思えないほど整備されている。道路の両側にはオレンジ色の街路灯が並んでいて明るい。沿線に植えてある椰子の木のシルエットが南国のリゾート気分を盛り上げてくれる。だが、道路が明るい分、その向こうは暗闇で何も見えない。楽しみにしていたプーケットの第一歩からしくじりで、心も暗い。何も無い広い道路をしばらく走り、二人の女性の像が建っているひときわ明るい照明のあるロータリーで、タクシーはくるりと進路を右にとった。この像は、その昔、プーケット島がビルマ軍に攻め込まれたとき、勇敢にビルマ軍に立ち向かい、プーケット島を救ったと言う逸話がある女性の像らしい。クルマは狭くて暗い曲がりくねった道に入った。ちょうど山の峠沿いにメイン道路が走っていて、右側が海岸のようだ。細い道は下り坂になっている。くねくねと曲がりながら下りていくと、予想通り、海の気配がする。が、暗くて海は見えない。どうやら、右手が海岸、左手が山で、海岸沿いを南に向けて走っているようだ。カロンビーチの小さな集落や、大きなホテルの明かりを左右に見ながら、ようやくカタビーチに着いた。狭い道の左右に日本で言う宿場町のような小さな商店街があった。ほとんどがレストランとお土産屋さんだが、中にテーラーやクリーニング店、旅行代理店の小さな支店などがある。空港で手間取ってしまったので、時刻はもう9時近い。開いているお店はまだ営業中の時間だが、シーズンオフと言うことで、休んでしまっているレストランや空き店舗もある。営業しているレストランにもお客は全くと言っていいほどいない。その集落を抜けて、Y字路の付け根がポップコテージだった。駐車場が斜面になっていて、小さな坂を登る。イメージしていたよりもまともなホテル。タクシーから荷物を降ろし、階段を10段ほど登ると、そこがフロント。南国のリゾートホテルの標準的なつくりで、入り口には扉も無ければ区切るものは何も無い。全くのオープンエアで、当然ロビー(と言えるほど広くはないが)にはエアコンなど効いていない。小さなカウンターに女の子が一人、それに、ブルーのアロハを着たタイ人のにいちゃんが手持ち無沙汰そうにブラブラしている。「荷物ぐらい運べよ、にいちゃんよ」と思ったが、このクラスのホテルではやむを得ないか?。

 フロントの女の子にクーポン(ペラペラの伝票一枚にPAIDのゴム印が押してあるだけ)を見せて予約の確認をする。不信そうに伝票を見ていたフロントの女の子は、それでも少ししかない予約カードの中から、我々の名前を探し出してくれた。レジストレーションカードを出して記入しろと言う素振りを示す。「予約、入っていましたよ。ひと安心ですね」。「よかったですね、でも、クーポンは有効なんでしょうかね」。バンコクで料金は払ったけど、この金額でオール込みで朝食がついていて、ぜーんぶOKかい?と尋ねたら「シュア」。とありがたいお言葉。多少高い金を取られたようだが、全部をごまかされた訳では無さそうだ。チョットだけ悪の旅行代理店だった。多分、運ちゃんの手数料を上乗せされたのだろう。と言うことは、明日のプーケットファンタシーももう一度確認して置く必要がある。コンシェルジュがあるのかどうかは不明だが、朝になったら聞いてみよう。とにかく今は部屋に行ってシャワーを浴びたい。

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タイ・チェンライでロングステイ!年金でだけで暮らせる夫婦で一ヶ月10万円楽園生活「シヴィエンリゾート&スパ」

 海外でロングステイ(長期滞在)と言うと、何か特別なことのような感じを受けられる方が少なくありません。「ビザはどうする?」・「病気になったら?」「言葉が通じないのでは?」など、不安要素が少なくないからです。しかし、もっと気楽に考えられないものでしょうか?。「一週間の海外旅行を一ヶ月に延ばしてみる」程度の感覚でも良いのです。
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ページ作者のタイ3都市巡り「タイでロングステイも悪くない」

 2006年5月9日から16日まで、8日間の予定でタイへ行ってきました。タイでは多くの方々がロングステイを楽しんでいらっしゃるらしいのですが、今回の旅は、そんな方々に直接お会いして、「本当に幸せな生活をされているのかどうか」の生のお声をお聞きするのが目的でした。コラート→バンコク→チェンマイと3都市を回りましたが、日本人のロングステイのメッカはやはりチェンマイ、特にチェンマイで暮らしておられる方のお話しを聞きたかったのです。画像で綴るタイ旅行記、是非お楽しみ下さい。
                 タイ3都市めぐりホームページはこちら

海外(タイ)でロングステイも悪くない

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