団塊世代必読「不良中年二人連れタイ旅行記」 タイでロングステイはいかが?    《信州ネット.Com》

17.ビーチ

 カタビーチは島の西側の海岸なので、この時期はモンスーンの影響で波が荒いと聞く。アンダマン海の島々では、西海岸の今頃は遊泳には適さない。ビーチでもっぱら甲羅干しだ。でも、せっかくプーケットまで来てビーチに行かないのももったいない。水着を持って来ていないので、近所のスポーツ店で700円で買ってきて、さっそくビーチへ向う。ホテルからビーチへはピックアップトラックで送ってくれる。クルマだと2分でビーチ。案の定、大きな波がザブーンザブーンと打ち寄せている。サーフィン向きの波なので、サーファーは喜んでいるようだ。あまり上手では無いサーファーが3人ほど、ボードに乗って練習している。それでもほとんどのビーチチェアには先客がいて、日光浴の最中だ。居るのは白人と黒人ばかり。黄色人種は我々二人だけ。ビーチボーイに空いたビーチチェアを探させて、そこに陣取る。左隣りはよく日に焼けた北欧系の30歳前後のおねえさん。右隣は若い夫婦のようで、旦那はなかなかハンサムだ。日本のコメディアンのような顔をしたビーチボーイが「サムシングドリンク?」と飲み物の注文を取りに来た。「ビアシン」。「コーラ」。「OK!」と直ちに飲み物を運んでくる。お金を払ってもすぐには立ち去らない。日本人に興味があるようだ。何か話したがっている様子。「日本人のおじさん達、男二人で何しに来たの?」とでも言いたいのかな。なにか言いそうになった時、向こうの方でだれかがおにいちゃんを呼んでいる。さすが専門職、だれが呼んでいるのかがすぐに分かるようで、そちらへご用聞きに飛んで行った。左側のおねえさんは、プーケットが永いのか、全身むらなくこんがりと焼けている。うつぶせの背中のブラジャーのホックははずしてあり、このまま寝返りを打てば当然オッパイがポヨヨ〜ンだ。と思っていたら、本当に向きを変えた。日に焼けた豊かな乳房に、小さい白い乳首がちょこんとついている。このおねえさんはナイスバディ。が、絶対に見たくないと思ってもいやでも目に入ってくる太ったおばさんたちのたれたオッパイがあちらこちらにころがっている。ここでは、ビキニのブラジャーは外す為にあるようだ。若いおねえさんも、若くない昔のおねえさんも、みんなノーブラだ。見る我々も、何ら不自然さを感じずに、あたかも当たり前のように見てしまう。明るい太陽のもと、卑猥な感情は全く湧いて来ない。

       【 目 次 】
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  1.初めてのバンコク
  2.シーフードレストラン
  3.ナナ駅界隈
  4.大都会バンコクの怖〜いお話
  5.チャオプラヤ川とお寺
  6.日本人居住区
  7.パッポン・タニヤ
  8.朝市
  9.ホテルの朝食
 10.メランコリック・パタヤ
 11.別荘キット
 12.空港とタバコ
 13.暗くなって到着プーケット空港
 14.カタビーチのホテル
 15.パトンの夜はやっぱり怪しい
 16.コンシェルジュ
 17.ビーチ
 18.真昼のプーケット
 19.カタビーチ商店街
 20.プーケットファンタシー
 21.プーケット最後の一日

 又、例のビーチボーイがやってきた。「ハ〜イ、ワッチュヨーネイム?」「ハーイ、マイネイムイズXXXXXX」。「ナニナニ、ワンスモア!」。「日本人にはわかんないかな〜、いいよ、おじさん達、僕のことを”ダキ”と呼んでくれ。”ダキ”だよ」。「ハーイ、ダキ、ハウドゥユドゥ!、ナイストゥミートゥユー」。「ハウドゥユドゥサー」。「ドゥーユースピークジャパニーズ?」。「イエース、チョットダケ」。どうやら少しは日本語が通じるようだ。と言うより、日本語の勉強をしたいようだ。なかなか仕事熱心で、処理能力にも優れている。我々と話をしながらも、常に自分の持ち場のビーチチェアに気を配り、少しでも手を上げた客を見逃さずに、すぐに飛んでいく。「あいつは使えそうですね」。「顔は悪いけど、誠実そうだし、だれも見ていない状態での仕事なのに、一生懸命やってますね〜」。「これだけ動くやつはそうは居ないんじゃないでしょうかね」。「ほら、あっちのやつより、はるかにフットワークがいいですよ」。ビーチボーイは自分の持ち場が決まっていて、それぞれに小さな小屋の売店を任されている。向こうの方にもビーチボーイが一人いるが、あまり軽快には動かない。「へい、ダキ。君は日本をどう思ってるの?」。「日本ナンバーワンね。クルマも電気もコンピュータもゲームもJAPANイズナンバーワンですよ」。「君は日本へ行きたいかい?」。「オフコース、日本へはどうしても行きたい。だけど、ぼく、子供の時からとても貧乏で、お金無いから行けない」。「ダキはプーケットの生まれかい?」。「そうです。おとうさんもおかあさんもプーケット。おとうさん一生懸命仕事するけど、家は貧乏。僕も仕事して、いつか日本行きたいよ」。「ねえ、ダキ。このビーチは君達が仕切っているの?」。「ウウン、シャチョーさんいるよ。僕達は仕事してお金もらうだけ。今のシャチョーさん、いい人ね」。「フーン、ビーチの権利持ってる奴がいるのか。なるほどなー。ダキ、もしも、僕等がバンコクでレストラン開いたら、君、仕事を手伝ってくれるかい?。勿論、一生懸命働けば、日本行けるよ!」。「やるよ、おれ。一生懸命働いて、ビッグになりたいんだ。バンコクでも日本でもどこでも行くさ。ぜひ、お願いだよ」。「よーし、連絡先を教えてくれよ。E−Mailのアドレスあるかい?」。「友達E−Mailのアドレス持ってるけど、僕無い。パソコン無い。電話教えるよ。住所も教えるよ。電話の時は”ダキ”と呼んでくれればすぐにわかるよ。みんなおれのこと”ダキ”と呼ぶんだ」。と、メモに自分の住所と電話番号を書いて持ってきた。本当に使えそうなやつで、ハングリーな気持ちも高く評価できる。年齢は26歳と言っていた。待ってろよ〜。今度来る時は、必ず声を掛けてやるからな〜。

 新しいのや古いのや、タレタレのや、ぷりぷりのや、白いのや黒いのや、あらゆるオッパイの品評会を横目に、久しぶりに海に入ってみようかな。本来ならもう少し澄んでいるだろうと思われる海水も、荒い波で砂を巻き上げ、とても目を開けていられない。その上、かなり塩辛い。この時期、泳ぐのならビーチよりもやっぱりホテルのプールだ。いいやつと知り合えて、一応収穫があった。顔に似合わず誠実そう。なんとかタイで事業を起こしたい。ビーチを後にして、新たな決意に心はめらめらと燃える。待ってろよ−、ダキー。

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タイ・チェンライでロングステイ!年金でだけで暮らせる夫婦で一ヶ月10万円楽園生活「シヴィエンリゾート&スパ」

 海外でロングステイ(長期滞在)と言うと、何か特別なことのような感じを受けられる方が少なくありません。「ビザはどうする?」・「病気になったら?」「言葉が通じないのでは?」など、不安要素が少なくないからです。しかし、もっと気楽に考えられないものでしょうか?。「一週間の海外旅行を一ヶ月に延ばしてみる」程度の感覚でも良いのです。
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ページ作者のタイ3都市巡り「タイでロングステイも悪くない」

 2006年5月9日から16日まで、8日間の予定でタイへ行ってきました。タイでは多くの方々がロングステイを楽しんでいらっしゃるらしいのですが、今回の旅は、そんな方々に直接お会いして、「本当に幸せな生活をされているのかどうか」の生のお声をお聞きするのが目的でした。コラート→バンコク→チェンマイと3都市を回りましたが、日本人のロングステイのメッカはやはりチェンマイ、特にチェンマイで暮らしておられる方のお話しを聞きたかったのです。画像で綴るタイ旅行記、是非お楽しみ下さい。
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海外(タイ)でロングステイも悪くない

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