午前中をビーチで過ごし、ダキと言う現地の男と友達になった。気さくで素直で、タイ人の見本のような言い奴だった。昼飯を食いに、真昼のパトンに向う。トゥクトゥクはいつもの所で客待ちをしていた。「パトン、ハウマッチ」。「トゥーハンドレッドバー」。いつでも、だれに聞いても200バーツ。ほぼこれが定価のようだ。昨夜の暗い道と違い、今日は南国の太陽が真上から降り注いでいる。オープンエアの荷台に乗っているので、風が気持ちいい。左側が海で、道路は左側のがけ沿いに走っている。時々ホテルが建っているが、だいたい山沿いにある。ただ、カロンビーチの北の外れの高級ホテル「メリディアン」は道路の左側、海沿いに建っている。プライベートビーチを持っているのだろう。ジャングルのような鬱蒼と茂った森の中にコテッジと管理棟が点在している。道路から次第に下の方へと広がっていて、入り口から海岸までが全てホテルの敷地のようだ。こんなホテルこそアイランドリゾートの真髄だろう。シーズンオフでも一泊1万円を下ることはなさそうだ。しばらく走ると、昨夜見た絵描きさんの店舗があり、そこがY字路になっていて、右へ行くと島の中央へ、左がパトン方面だ。正面の店舗には、高そうな骨董品がたくさん並んでいる。チョット寄ってみてみたいが、照明が消えていて、今日はお休みのようだ。トゥクトゥクはパトンへの道を進む。Y字路を過ぎるとすぐに左手にビーチが広がり、右手には、昨夜見た大型ホテル「プーケットアルカディア」の円形の建物群が見える。夜ではよくわからなかったが、このホテルの敷地も並の広さでは無い。入り口から本館の正面玄関までは歩いて行くとかなりの距離だ。ビーチへ出るのも大変そう。今日あたりは日本の学校が夏休みに入ったので、日本人の旅行客がたくさん到着するのだろう。このホテルを過ぎればパトンの入り口は近い。夜ほどではないが、それでもこの辺りは車も人も多く、昼でも賑わっている。大通りの真中あたり、パトンの繁華街でトゥクトゥクをおりた。さすがにバービアは閑散としている。夜にはよくわからなかったが、狭いソイには、日本で言うところのラブホテルらしき小さなホテルがひしめきあっている。ほとんどが建物の二階にあり、ひっそりと目立たない地味な看板がついている。ここら辺で引っかかった観光客が、怪しげなねえちゃんやにいちゃんとしけ込む場所だ。
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【 目 次 】
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1.初めてのバンコク
2.シーフードレストラン
3.ナナ駅界隈
4.大都会バンコクの怖〜いお話
5.チャオプラヤ川とお寺
6.日本人居住区
7.パッポン・タニヤ
8.朝市
9.ホテルの朝食
10.メランコリック・パタヤ
11.別荘キット
12.空港とタバコ
13.暗くなって到着プーケット空港
14.カタビーチのホテル
15.パトンの夜はやっぱり怪しい
16.コンシェルジュ
17.ビーチ
18.真昼のプーケット
19.カタビーチ商店街
20.プーケットファンタシー
21.プーケット最後の一日
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