団塊世代必読「不良中年二人連れタイ旅行記」 タイでロングステイはいかが?    《信州ネット.Com》

6.日本人居住区

 リバーサイドにせり出したテラスを持つこのレストラン、夜になれば川面に明かりがゆらゆらゆれて、生のバンドも入り、きっとバンコクの若者達で賑わうに違いない。だが、ランチタイムを少し過ぎているのでお客はまばら。肌に冷たいエアコンの風があたるとほてった体にはとても心地よく、ホッと一息つける。案内してもらった席からは川が見えるが、チョット気取って、暑いのに、あえてエアコンの効いていない外のテラスの席に替えてもらった。忙しそうに行き交う小船がたくさん見える。テラスのすみっこに、日本ではエアコンの無い工場にしか置いてないような大きな足つき扇風機が置いてある。ウエイターさんにお願いして、その扇風機を回してもらった。ブーンと唸りをあげて、かなり強烈な風が吹いてきた。タバコを吸っていたら、灰がまともに目に入ってしまった。オーダーは当然ビアシンとタイの海鮮料理。以前、うちのかみさんと台北へ行ったとき、街角の屋台で、おばさんが鉄板の上でジュージュー焼いていた小さなカキのオムレツがとてもおいしかったとK氏に話したことがあったが、ここのカキのオムレツもそこそこの味。エビ・カニなど、タイの海鮮料理をたらふく食べて、冷たいビアシンでほんのりと酔っぱらい、その上、レジで打ってある勘定書きでボラレる心配をせずにお金を払い、ようやく体に生気がみなぎって来た。

 「よしっ」と掛け声を掛けて、バンコクでも多くの日本人が済んでいると言う地区を見学に行くことにした。今回の旅行の主な目的は、「我々の家族が果たしてタイの生活に対応できるだろうか?」を調べることと、「タイで何かビジネスが始められるかどうか?」の二つ。勿論、ナイトライフも調査対象の大きな要素のひとつだが、結構まじめな目的もあるのです。
 
 昨夜スカイトレインで行ったナナの駅を降りて、スクムイット通りの少し北側に多くの日本人が住んでいる一画があるよと運ちゃんが言うので、さっそくそちらへ向う。夜はケバいムードのバーも、昼間に車道から眺めると、お客も従業員の女の子も少なくガラ〜ンとして見える。

       【 目 次 】
  □TOPページへ
  1.初めてのバンコク
  2.シーフードレストラン
  3.ナナ駅界隈
  4.大都会バンコクの怖〜いお話
  5.チャオプラヤ川とお寺
  6.日本人居住区
  7.パッポン・タニヤ
  8.朝市
  9.ホテルの朝食
 10.メランコリック・パタヤ
 11.別荘キット
 12.空港とタバコ
 13.暗くなって到着プーケット空港
 14.カタビーチのホテル
 15.パトンの夜はやっぱり怪しい
 16.コンシェルジュ
 17.ビーチ
 18.真昼のプーケット
 19.カタビーチ商店街
 20.プーケットファンタシー
 21.プーケット最後の一日

 その大通りを左折して狭いソイ(タイでは大通りをタノン、その大通りからほぼ直角に分岐している狭い通りをソイと呼ぶ。そして、ほとんどのソイは行き止まりになっている)に入ると、どこか清潔で閑静なたたずまいの静かな住宅地域が広がる。大きなコンドミニアム(日本ではマンションのこと)が林立し、アジア独特のざわめきから隔離された、日本の高級住宅街に似た雰囲気。「ここら辺りならうちのかみさんでも住めそうですね。今まで見たところではちょと無理かな〜と言う感じでしたけどね」とK氏。私も同感、便利さと清潔さはいつでもあると思い込んでいる、潔癖な一般的日本人には、アジアの都市での普通の生活は難しい。トイレの問題、水の問題、食べ物の問題、教育の問題と、懸案はいくらでもある。しかし、この地区なら、トイレと水と食べ物の問題は解決しそうだ。聞くところによると、日本の中堅都市の同規模のマンションと比べると、分譲なら100万バーツ(約300万円)程度で買えるし、賃貸なら家賃は日本のほぼ三分の一程度。勿論、東京と比べたら十分の一以下だろう。リタイアメントヴィザに関するホームページでも、月額17万円ほどあれば、運転手やメイドを雇えてかなり豪勢な暮らしができると書いてあった。少し切り詰めれば10万円程度でもOKかも。ちなみに、この地区の賃貸コンドミニアムは、家具つきで、各建物にはガードマンがいてセキュリティも万全だと言う。老後の居住地の有力な候補だ。

 我々の乗ったクラウンは、あまり広くないが静かで人通りの少ないソイをゆっくりと進む。クリーニング屋さんの前には日本語の料金表が出ていて親近感を感じた。ハングルの看板を出している焼肉店は多いが、意外に日本食のお店が少なく感じる。うどん・ラーメンなどの小さな店を開いたらはやるかも。香港や台北では「日式ラーメン」と言って、博多ラーメン・サッポロラーメン・喜多方ラーメンなどのブランドラーメン屋さんに行列が出来ていると聞く。両都市では、一次、回転寿しが大ブームだった。バンコクにも回転寿しのお店は少なくない。中華料理にもラーメンはあるのに、「日式ラーメン」がはやるのは所得上昇と日本へのあこがれが原因か?。もしもそうなら、タイ料理にもラーメンがあるし、バンコクでも次は「日式ラーメン」ブームか。タイ独特の調味料セットをテーブルに揃えてあげれば、案外タイ人にはなじむ食事かも知れない。ところで、寿し屋と言えば、市内のあちらこちらに日本料理屋のとてつもなく大きな看板が建っていた。そんなに日本料理店ははやっているのだろうか?。「今夜はバンコクの日本料理店を探索して見ましょうか?」と相成って、取りあえずはホテルへ帰って一休みする事にした。

 帰り道に運ちゃんが、明日の予定はどうかと聞く。明日は夕方6時30分のフライトでプーケットだと答えると、ホテルは予約したかと言う。朝、プラザホテルのフロントから予約を入れようと思ったのだが、ホテルの電話番号のメモを忘れてしまったので、帰ったら予約お願いねと頼んである。その由を伝えると、「ホテルからだと少し高いよ。私の知り合いのところは親切で安いから紹介しよう」とバンコク市内の旅行代理店へ連れて行ってくれた。小さな事務所のようなところだが、カウンターにはヨーロッパ人の二人連れが座って、一生懸命何か相談をしている。我々は入り口に近い手前のカウンターに座った。大学ノートが置いてあり、日本のラブホの思い出ノートのように、寄せ書き風の文章が色々な言語で書いてある。日本語のもあって、「親切な旅をありがとう・・」等と、この代理店を褒め称えている。「ここなら大丈夫かな?」、とプーケットのホテルをお願いする事にした。プーケットでは「バーンスコタイ」に泊まりたい。ところが、カウンターの中にいる、私をチョット不安にした、ずるがしこそうなにいちゃんは、「オー、イッツイクスペンシブ」と違うホテルのパンフレットを出して、ここにしろここにしろと執拗に勧める。安っぽいパンフレットで、「ノーサンキュー」を繰り返したら、今度は又別のパンフレットを出してきて、これにしろと言い出す。私はどうしても「バーンスコタイがいい」とこだわったら、分厚い料金表を取り出して来て、バーンスコタイの欄を見せ「イッツトゥーイクスペンシブ」と高い高いを連発する。確かに一泊2万円は私の思っているよりはるかに高い。が、良く見ると、その料金表はハイシーズン用だ。オフシーズンなら一泊で7000円程度。2万円もする訳が無い。が、旅行会社のにいちゃんは「ポップコテージ」という聞いたことも無いようなホテルを盛んに勧める。やにわにどこかへ携帯電話を掛けると、「XXXXXXXX」と現地語で話しはじめた。そして、「君のホテルはイッパイで予約を取れないよ」などとシャーシャー嘘をつく。絶対に満室のはずはないのだが、これ以上ここで騒いでも水掛論になるばかり。残された選択肢は、気に入らないがここで予約を頼むか、自分でバーンスコタイに予約を入れるかの二つ。なんとなくいかがわしさを感じてきたので、K氏に「帰ってホテルから予約しましょうよ」と断って帰ろうとしたら、ちょうどその時、なんたるグッドタイミング、運ちゃんが冷たいミネラルウオーターを買って持ってきてくれた。「この人やっぱり親切なんだ。ジャー、ここで決めようかなー」と思わせるには十分な差し入れだ。渋々「ハウマッチパーワンルーム?」と聞くと「ワンタウズンバー(1000バーツ・3000円)」。安いし、きれいそうなホテルだし、「ここでいいですか?」とK氏に確認すると「お任せします。どこでもいいですよ」との返事。パトンビーチからは少し距離があるカタビーチの「ポップコテージ」を二泊分予約した。空港に着いたらホテルから迎えが来るから、フライトナンバーを教えろと言うので、飛行機のチケットを見せお金を払い、伝票にサインをしろと言うので所定の位置にサインをすると、一枚をこちらにくれて、もう一枚をFAXでホテルに送っている。朝食も付いているし、送迎も付いて一泊一室3000円は安い。予約が済んで心配が一つ片付き、ホット一息。ホテルに帰ってシャワーで汗を流し、チョット横になって、今宵の何かの為に急速充電だ〜。

トップページへ

次ページへ

前ページへ

タイ・チェンライでロングステイ!年金でだけで暮らせる夫婦で一ヶ月10万円楽園生活「シヴィエンリゾート&スパ」

 海外でロングステイ(長期滞在)と言うと、何か特別なことのような感じを受けられる方が少なくありません。「ビザはどうする?」・「病気になったら?」「言葉が通じないのでは?」など、不安要素が少なくないからです。しかし、もっと気楽に考えられないものでしょうか?。「一週間の海外旅行を一ヶ月に延ばしてみる」程度の感覚でも良いのです。
 寒い冬の日本をチョット抜け出して暖かな南国の楽園でゆったり過ごすなんてとても素敵ではありませんか?。特に、冬の寒さが原因で体調に異変をきたす方々には特効薬にもなりそうです。タイ・チェンライの「シヴィエンリゾート&スパ」は、そんな日本の皆様の不安を全て解消し、気楽にぶらりと訪れても、そのまますぐにいつもの生活が可能です。又、通訳やガードマンが常駐するなど、安全にも十分に配慮しています。
      タイ・チェンライ「シヴィエンリゾート&スパ」のホームページはこちら

タイ・チェンライ「シヴィエンリゾート&スパ}

ページ作者のタイ3都市巡り「タイでロングステイも悪くない」

 2006年5月9日から16日まで、8日間の予定でタイへ行ってきました。タイでは多くの方々がロングステイを楽しんでいらっしゃるらしいのですが、今回の旅は、そんな方々に直接お会いして、「本当に幸せな生活をされているのかどうか」の生のお声をお聞きするのが目的でした。コラート→バンコク→チェンマイと3都市を回りましたが、日本人のロングステイのメッカはやはりチェンマイ、特にチェンマイで暮らしておられる方のお話しを聞きたかったのです。画像で綴るタイ旅行記、是非お楽しみ下さい。
                 タイ3都市めぐりホームページはこちら

海外(タイ)でロングステイも悪くない

南信州田舎暮らし 信州ネットドットコム

【メールでのお問い合わせはこちら】

〒399−2223 飯田市千栄3432番地6 電話 0265(59)1070

Copyrighted By Office-Aun