リバーサイドにせり出したテラスを持つこのレストラン、夜になれば川面に明かりがゆらゆらゆれて、生のバンドも入り、きっとバンコクの若者達で賑わうに違いない。だが、ランチタイムを少し過ぎているのでお客はまばら。肌に冷たいエアコンの風があたるとほてった体にはとても心地よく、ホッと一息つける。案内してもらった席からは川が見えるが、チョット気取って、暑いのに、あえてエアコンの効いていない外のテラスの席に替えてもらった。忙しそうに行き交う小船がたくさん見える。テラスのすみっこに、日本ではエアコンの無い工場にしか置いてないような大きな足つき扇風機が置いてある。ウエイターさんにお願いして、その扇風機を回してもらった。ブーンと唸りをあげて、かなり強烈な風が吹いてきた。タバコを吸っていたら、灰がまともに目に入ってしまった。オーダーは当然ビアシンとタイの海鮮料理。以前、うちのかみさんと台北へ行ったとき、街角の屋台で、おばさんが鉄板の上でジュージュー焼いていた小さなカキのオムレツがとてもおいしかったとK氏に話したことがあったが、ここのカキのオムレツもそこそこの味。エビ・カニなど、タイの海鮮料理をたらふく食べて、冷たいビアシンでほんのりと酔っぱらい、その上、レジで打ってある勘定書きでボラレる心配をせずにお金を払い、ようやく体に生気がみなぎって来た。
「よしっ」と掛け声を掛けて、バンコクでも多くの日本人が済んでいると言う地区を見学に行くことにした。今回の旅行の主な目的は、「我々の家族が果たしてタイの生活に対応できるだろうか?」を調べることと、「タイで何かビジネスが始められるかどうか?」の二つ。勿論、ナイトライフも調査対象の大きな要素のひとつだが、結構まじめな目的もあるのです。
昨夜スカイトレインで行ったナナの駅を降りて、スクムイット通りの少し北側に多くの日本人が住んでいる一画があるよと運ちゃんが言うので、さっそくそちらへ向う。夜はケバいムードのバーも、昼間に車道から眺めると、お客も従業員の女の子も少なくガラ〜ンとして見える。
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【 目 次 】
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1.初めてのバンコク
2.シーフードレストラン
3.ナナ駅界隈
4.大都会バンコクの怖〜いお話
5.チャオプラヤ川とお寺
6.日本人居住区
7.パッポン・タニヤ
8.朝市
9.ホテルの朝食
10.メランコリック・パタヤ
11.別荘キット
12.空港とタバコ
13.暗くなって到着プーケット空港
14.カタビーチのホテル
15.パトンの夜はやっぱり怪しい
16.コンシェルジュ
17.ビーチ
18.真昼のプーケット
19.カタビーチ商店街
20.プーケットファンタシー
21.プーケット最後の一日
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