団塊世代必読「不良中年二人連れタイ旅行記」 タイでロングステイはいかが?    《信州ネット.Com》

4.大都会バンコクの怖〜いお話し

 今何時?。目をさますと、素っ裸の自分に驚いた。昨夜は、部屋に入るなり、着ているものを脱ぎ捨てて、シャワーも浴びずに、そのままベッドに倒れ込み、ぐっすりと寝込んでしまったようだ。元来が疲労回復の早いタイプで、ほとんどの場合、どんなに疲れていても一晩の熟睡で元気になる。今回も寝覚めはさわやかで、昨夜の激戦(?)の疲れは無い。部屋のカーテンを開けると、目の前はあまり新しいとは言えない高層マンション。この辺りはバンコクでも早くから賑わいを見せていた地区らしく、新しい建物は少ない。空はどんよりと曇っているが、それでも昼には暑くなるのだろう。4室ほど離れたK氏の部屋に電話を入れて、朝食のお誘いをする。部屋にはドライヤーは勿論、歯磨きや歯ブラシも無い。着替えてフロントで「キャンナイゲットアトゥースブラシュ」と聞くと、「ソーリー、ウイドントハヴ」と冷たい返事。「コンビニが近くにあり、そこで売ってるよー」、コンビニの場所を聞いておいて、朝食の後で買いに行こう。ロビーでヘナヘナ文字のタイ語の新聞を見ていると(読めないから)K氏が下りてきた。

 しょぼいレストランはフロントの向い側、ロビーの奥にある。ビュッフェスタイルの朝食で、トーストに卵焼き・ソーセージ・ベーコン・サラダ・オートミールに少々のフルーツと予想通りの簡素な内容。「朝食付き一泊1000バーツ(3000円)ならまあこんなもの」と納得して、決しておいしいとは言えない乾いたトーストをほおばりながら「さて、今日の予定を検討しましょうか」。「せっかくバンコクにいるのですから水上マーケットが見たいですねー」「そうですねえ、だけど、この時間からだともう終わってしまっていますよ。ここからだと1時間以上かかりますからねえ。今日は取りあえずお寺巡りが無難な線ではないでしょうか?」「そうですね、おまかせしますよ」「その前に、コンビニで歯ブラシを買わないと。このホテルの部屋にはなーんにも無いですよ」「私も行きましょう」と二人でホテルから歩いて2〜3分のコンビニへ出かけた。歯ブラシ一本25バーツ(75円)は安い。歯ブラシと歯磨きを手に入れてブラブラと歩いてホテルへ帰る途中で、明るい時間に町並みを見るのは初めてなのに気がついた。なんだか、異国の町と言う気分がまるでしない。道路を走っている車は日本車ばかりだし、コンビニもファミリーマートみたいだし、見渡す景色も名古屋の町に似ている。この辺りが特にそうなのだろう。

       【 目 次 】
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  1.初めてのバンコク
  2.シーフードレストラン
  3.ナナ駅界隈
  4.大都会バンコクの怖〜いお話
  5.チャオプラヤ川とお寺
  6.日本人居住区
  7.パッポン・タニヤ
  8.朝市
  9.ホテルの朝食
 10.メランコリック・パタヤ
 11.別荘キット
 12.空港とタバコ
 13.暗くなって到着プーケット空港
 14.カタビーチのホテル
 15.パトンの夜はやっぱり怪しい
 16.コンシェルジュ
 17.ビーチ
 18.真昼のプーケット
 19.カタビーチ商店街
 20.プーケットファンタシー
 21.プーケット最後の一日

 が、ひとつだけ異国情緒をイヤでも味わう恐怖の瞬間がある。道路が横断できないのである。ホテルは三叉路の真中、T字路の突き当たりにあり、大きな通りなので当然信号機はあるのだが、目の前の信号が青でも、正面の道路から右折車がビュンビュンと走ってきて、車の切れ目が無い。日本なら「横断歩行者優先」で、歩道に立っていれば車は止まってくれるのだが、ここバンコクではクルマが優先、歩行者のことなんか爪のあかほども気にしてくれない。曲がり角でもスピードを落さずに「うろうろしてるとひき殺すぞ〜」の勢いで突っ込んでくる。だから恐怖で脚が出ない。道路を渡れない。この試練をクリアする方法はたったひとつ。まず、道路を渡ろうとしている現地の人の左側にすすっと張りつく。そして、彼または彼女の最初に踏み出す一歩を注意深く観察し、遅れじと自分も歩き出す。決して自分が前に出てはならない。彼または彼女を右側から走ってくる車の盾にして防御をはかり、流れてくる車の切れ目を狙って、一車線づつクリアし、道路のセンターまでたどり着く。そしたら、今度は彼または彼女の右側に移動して左からのクルマの盾になっていただく。再度、一車線づつクルマの切れ目を縫うようにして向こう側へたどりつくのである。道路の真中に立っていると、左右からビュンビュンスピードを出して走ってくる車で、体は硬直する。が、ここでひるんでは行けない。盾になっている人の一挙手一投足を見逃せば、この恐怖のセンターに一人取り残されてしまうのだ。運動会の二人三脚よろしく、歩調を合わせて俊敏に行動行しなければならないのだ。変な外人と思われようと、「きもち悪りーなー」と睨まれようと、ひたすら歩調を合わせて前進と停止を繰り返す。これは何かの本に書いてあった「東南アジアにおける正しい道路の渡り方」なのだが、今回、コンビニの帰りにさっそく実践して見た。本を読むということは、いざと言う時に役に立つ。理論と実践とがピッタリ一致して、思い通りに道路を渡ることができた。一人だったら、なかなか渡れないだろうなー。

 ところで、これだけクルマがスピードを出して走っているのに、案外、歩行者対クルマの事故が少ないらしい。日本のように弱い歩行者を甘やかせるのでは無く、「弱い者は弱いものらしく、自分でしっかりと身を守りなさい」と子供のころから教えられているのだろう。実際、道路を渡るのは本当に恐ろしい。ところで、「東南アジアでは車検制度がいい加減で、どこへ言っても、日本では廃車同然のクルマばかりが走っている」などの先入観を持っていたのだが、ここバンコクを走っている車は意外とみんな新しくてきれいだ。ぼろぼろのクルマはほとんど見かけない。そして、しょっちゅう洗車をしているのか、みんなきれいにして乗っている。それもそのはずで、日本の三分の一の所得で二倍の値段のクルマを買うのだから大事にして当然だ。クルマはその家の財産なんだろう。それともうひとつ、TOYOTA・NISSAN・HONDAに混じって、意外や意外、ISUZUのクルマが大健闘。ピックアップトラックをバン形にして、荷台の後ろを60センチほど伸ばした長〜いやつが、ピカピカに磨かれて、高級車のように大きな顔をして走っている。そう言えば、ISUZUだけでなく、MITSUBISIやNISSANのトラックの後ろのボディも長くなっている。こんな長尺のモデル、かっこいいし、日本でも売れそうだけど・・。

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ページ作者のタイ3都市巡り「タイでロングステイも悪くない」

 2006年5月9日から16日まで、8日間の予定でタイへ行ってきました。タイでは多くの方々がロングステイを楽しんでいらっしゃるらしいのですが、今回の旅は、そんな方々に直接お会いして、「本当に幸せな生活をされているのかどうか」の生のお声をお聞きするのが目的でした。コラート→バンコク→チェンマイと3都市を回りましたが、日本人のロングステイのメッカはやはりチェンマイ、特にチェンマイで暮らしておられる方のお話しを聞きたかったのです。画像で綴るタイ旅行記、是非お楽しみ下さい。
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