「Tさん、気がつきました?」。「エッ、何のことですか?」。「夕べのですよ。気がつきませんでした?」。「?????」。「人工ですよ。工事ですよ。天然じゃないんですよ」。「なにがですか?」。「参ったな〜。夕べのやつらオカマですよ!」。「エッ・・・・・・・・・・!、オ・カ・マ?あ・れ・が?」。「そそそんな〜」。
「実はあれから面白い事件がありましてね」と私。。「かくかくしかじかで・・・」。「へえ〜、私の方は何も無かったですよ。オカマだからサービスもテクもさすがでしたよ。最も、私も最後であれって思ったんですけれど、気がつかないふりをしていましたから」。「お金は?」。「1500だけ払いました。だって、オカマですもん」。「でも、実はですね〜、私、寝ちゃったみたいなんですよ。だから、途中からな〜んにも覚えてない。お金隠したのだけは覚えてましたけど。しまったな〜、まだ経験ないのにね、オカマ・・!」。「惜しかったですね。さすがにきれいですね。女よりも肌なんかやわらかくてすべすべでしたね」。朝食の間中、私は狐につままれたような思いでした。
朝食を済ませた我々には、大きな難問が待ち構えている。ここのホテルでは日本語は全く通じない。だいたい、日本人がここに泊まった事が無いのではないかと思う。日本からのツアーでこのホテルを指名する事はまず無いだろうし、貧乏旅行のバックパッカーにはこのホテルは高すぎて向かないはずだ。だから、従業員も日本語を話す必要が無い。日本語よりも、北欧の言葉が必要になってくるのだろう。昨夜の空港でのドタバタも含めて、日本に居場所を連絡していないので、取りあえず、ファックスで現在の居場所を連絡することにした。ファックスの方が電話よりも余分な話しをしなくてもいいだけ安いだろう。フロントで便箋をもらい、要点を書き込んでファックスをお願いする。「こちらへ来て下さい」とフロント裏の事務所へ連れていかれた。パソコン・コピー・ファックスが一台づつ置いてある。パソコンはフロントとLANでつながっているようだ。見にくい画面に各部屋の利用状況が表示されているみたい。「どんくさいプログラムだな〜。おれの作ったホテルシステムならもっと使いやすいのに。案外、タイの中小ホテルになら売れるかも知れないな〜」、とつくづく感じる。ちなみにWindowsはニュージーランドバージョンだ。これもコピーかも。画面にタイ語のフォントは無く、全て英語。ファックスがうまくつながらない。世話をしてくれたおにいちゃんはあまり外国へファックスを送ったことが無いようだ。国際電話の指定番号を聞いて自分でダイヤルし、ファックスを送った。「ついでに私もお願いしますよ」と言われ、K氏の分も送る。「ハウマッチ」と聞いたら、一通が200バーツ、600円だ。こんなホテルでも電話代はやっぱり高い。街中の国際公衆電話から電話をすればよかった!。
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【 目 次 】
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1.初めてのバンコク
2.シーフードレストラン
3.ナナ駅界隈
4.大都会バンコクの怖〜いお話
5.チャオプラヤ川とお寺
6.日本人居住区
7.パッポン・タニヤ
8.朝市
9.ホテルの朝食
10.メランコリック・パタヤ
11.別荘キット
12.空港とタバコ
13.暗くなって到着プーケット空港
14.カタビーチのホテル
15.パトンの夜はやっぱり怪しい
16.コンシェルジュ
17.ビーチ
18.真昼のプーケット
19.カタビーチ商店街
20.プーケットファンタシー
21.プーケット最後の一日
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