まだ日は高いが、バンコク市内の高速道路が混雑すると飛行機に間に合わなくなるかもしれない。多少早目に出発することにした。来た道を引き返すことになるのだが、来る時に、街道沿いに面白い家を建てている所があったので、見つけたらそこで止まってもらうように運ちゃんに頼んでおいた。高速道路へ入る手前の広い畑の真中辺りだったような気がする。パタヤの街道沿いの飲食店の前に、小さいが椰子の葉で屋根を葺いた小屋が作ってある。椰子の葉の屋根が南国情緒タップリで、日本でアジアン料理店をするつもりなら、この小屋を大きな建物の中に建ててしまい、その小屋の中に客席を作ればすごくおしゃれな店になりそう。これから見学しようとしている小さな家も、どちらかと言えば「住む」というより「庭に置く」といったタイプの簡素な作りだった。大きさは三種類ほどあって、小さいものなら、郊外の住宅の少し広めの庭にも置けそうだ。しばらく走って、お目当ての建築現場に到着。4棟ほどの簡単な造りの家を4〜5人の大工さんらしき人達が組みたてている。かたわらの簡易テントの下では、顔までタオルで覆ったおばさん達が、木の部品の塗装をしている。大・中・小と三種類ともみんな部品がキットになっている。それをプラモデルのように組みたてれば出来上がる。が、さすがはアジア、それほど簡単には行かない。よく見ると、テラスの支えの珊の長さがばらばらで継ぎ足しがしてある。この継ぎ足しには当然専門的な技術が必要。日本に持って帰っても、結局は素人では作り上げることができないかも知れない。一番小さいのは、壁もなく、階段を上ると、テーブルと二人掛けのベンチが3台。6人が座ると一杯になってしまうが、六画形の屋根がエキゾチックなタイ風。庭のある家なら、バーベキューハウスとしても使えるし、置いてあるだけでかっこいい。ついでに、庭に植える木もそれらしい雰囲気の物を選べば、毎日アジアンリゾートが楽しめる。値段を聞くと日本円換算で39万円。値切れば半額として約20万円なり。インターネットで通販でもしようかなと思うが、部品の精度に少なからず不安が残る。返品の山を抱えてしまっても困るので、やっぱりやめた。一番大きい家は、一応、簡単なキッチンやベッドルームがあって、小さな別荘としても使えそう。勿論一年中暖かい場所でないと、寒さ凌ぎの工夫は無い。小さな無人島にこの家を幾つか持って行って、バンガローとして使っても面白い。100万円ほどだと言っていた。しかし、これほどの大きさになると、自分で組み立てることは出来ないだろう。工賃込みかどうかは聞き忘れた。ここの建築現場はどうやらショウルームにするようだ。リゾートに通じる道路沿いなので、別荘替わりに売り込む算段だろう。安価な価格だし、少し土地があれば、バンコクから2時間の場所に別荘が持てる。チョット豊になったバンコクっ子には適当な買い物かも。だけど、トイレはどうするのかな〜。やっぱり、あれ?、垂れ流し?。
|
【 目 次 】
□TOPページへ
1.初めてのバンコク
2.シーフードレストラン
3.ナナ駅界隈
4.大都会バンコクの怖〜いお話
5.チャオプラヤ川とお寺
6.日本人居住区
7.パッポン・タニヤ
8.朝市
9.ホテルの朝食
10.メランコリック・パタヤ
11.別荘キット
12.空港とタバコ
13.暗くなって到着プーケット空港
14.カタビーチのホテル
15.パトンの夜はやっぱり怪しい
16.コンシェルジュ
17.ビーチ
18.真昼のプーケット
19.カタビーチ商店街
20.プーケットファンタシー
21.プーケット最後の一日
|